ペヤングースやきそばのマルカ食品が一風変わった商品を出す理由

みなさんは「インスタント焼きそば（カップ焼きそば）」といえば何を思い浮かべますか？日清食品、UFO・明星食品、一平ちゃん夜店の焼きそばなど、沢山ありますが、中でも頭ひとつ飛び抜けているのが、マルカ食品のペヤングソースやきそばではないでしょうか？

昔からあるロングセラー商品で、誰もが一度は食べたことがあるペヤングですが、とある事件（ここでは話しません）が発生した辺りからでしょうか？ペヤングの様子がちょっと変なんです。

どうしたペヤング・どうしたマルカ食品

最近のペヤングは一風変わった奇抜ともいえる新商品を次々と発売しているのです。大盛系や辛い系ならわかるのですが、カレー南蛮・金粉入り・スカルプD、さらには本物のラーメンまで。ここまでくると訳が分かりません。

新商品を次々に投入すれば、一時的に売り上げは上がるでしょう。しかし、ラインナップを見てみると、ソース味のライバルになりそうな商品が見当たりません。

（※沢山ありすぎるので、ページの一番下に書き出しておきます）

急に攻めの姿勢に転じたのか、ヤケクソにでもなったのかどうしてしまったのでしょう？

マルカ食品が一風変わった奇抜ともいえる変わり種商品を出すのには、いくつかの理由があります。これは「塩味」のようにありがちなものでは駄目で一風変わった商品だからこそ成立するのです。

真っ先に思い浮かぶのが、SNSによる宣伝効果です。案の定、「激辛やきそば」「超超超大盛ＧＩＧＡＭＡＸ」が発売された時などはネットで話題になり、多数の口コミや写真がアップされ、ちょっとした話題になりました。

そして、一番の理由は、実は気づいていないだけで多くの食品・お菓子メーカーがペヤングと同じ手法を使っています。

ペヤングは誰でも一度は食べたことがあるド定番と言ってもいいインスタント焼きそばです。そして、これだけのロングセラー商品なのですから、みんな美味しいと思っているはずです。しかし、インスタント食品と、麺類というものは、一時期ハマって頻繁に食べていても食べなくなってしまうと全く食べなくなってしまいます。

第一の目的は、変わり種商品を発売して注目を集め、ペヤングと疎遠になってしまった人たちに、再びペヤングを手にとってもらうことです。だから、ありがちな塩味や普通の大盛では駄目なのです。

第二に、興味で変わり種ペヤングを買って食べた多くの人が、やっぱりペヤングは普通（ソース）のが一番美味しいと感じるでしょう。これは新商品が美味しくないとかではなく、ソース味の壁が厚すぎるのです。

男女の関係で例えるなら、本命の彼女（ソース）がいるけど違うタイプ（新商品）が気になりちょっかいを出したけど、やっぱり最終的には本命の彼女の所に戻ってくるといった感じでしょうか？

変わり種ペヤングは言わば撒き餌。ペヤングから疎遠になった人を誘き寄せ、再びソース味の美味しさを再認識してもらい、再び購入してもらうために必要だったのです。

先ほども言いましたが、この手法は他の食品・お菓子メーカーなどでもよく使われています。例えば、注目を集め、再び元となる商品の購入に繋げるという意味では「夏期限定」「冬季限定」商品などがそうです。但し、お菓子の限定商品は元となる商品を超えてくることもありますが…。