新型コロナウィルスに強く感染しにくい血液型、特に3密に注意が必要なコロナウィルスに感染しやすい血液型

現在、世界各国で予防薬・治療薬の繋げようと官民問わず新型コロナウィルスの調査・研究が行われています。

遺伝子検査を行うアメリカの民間会社「23アンドミー」社が、75万人以上を対象に調査した結果、血液型で新型コロナウィルスの感染リスクに差があるということが判明しました。

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糖鎖の構造と細菌の関係性

A型、B型、AB型、O型、血液型の違いは、赤血球の細胞の表面に付いている"糖鎖"の違いです。

糖鎖とは、赤血球に付いた「アンテナ」のようなもので(以下、糖鎖はアンテナと呼ぶ)、この構造の違いで血液型が決まってきます。

現在アンテナとウィルスや細菌などによる病気の関係性というものが研究が進められていて、このアンテナはウィルスや細菌などの病原体キャッチするといわれています。

2002年~2003年に流行したSARS(サーズ)でも、赤血球のアンテナを介してSARAウィルスが体内に侵入した可能性があるとされています。

ウィルスや細菌などの病原体の形と、付着する先のアンテナの形には、相性の良し悪しがあり、病原体が付着しやすいかしにくいかということがあるため、血液型で感染のリスクに差があると考えられています。

例を挙げてみると「すい臓がん」にかかるリスクは、A型、B型、AB型と比較して、O型の感染リスクが低いことが判明しています。

新型コロナウィルスの調査は現在進行形であり、確定的ではありませんが、同様に血液型によって感染のリスクに違いが生じることに不思議はありません。

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血液型の違いによるコロナ感染リスク

遺伝子検査を行うアメリカの「23アンドミー」社が、75万人以上を対象に調査した結果、新型コロナの感染リスクが最も低い血液型は、「O型」であるということが判明しました。

A型、B型、AB型と比較して、O型は、約10%~20%程度感染率が低いことが判明ました。

この調査結果は、年齢・性別・民族・基礎疾患・肥満度を考慮しているため、血液型以外の要因により感染率が変わるというものではなく、血液型がO型であれば感染率が低いということです。

感染者が多い血液型

アメリカの「23アンドミー」社の他にも、武漢大学、イタリアとスペインの共同研究チームも同様に血液型と病原体との関係性の研究をしており、他の血液型より感染者が多い血液型はA型というデータ、研究結果が公表されました。

但し、75万人はデータとしては十分な量ではありますが、これはあくまでも統計学上の話であって、A型はかかりやすい、O型は安全だということではありませんので、勘違いの無いよう注意してください。

血液型の調査・研究を何に生かす?

今後、統計の精度がより高まり、仮に感染のリスクが圧倒的に高い血液型が判明した場合、「新薬の開発に応用できる可能性」が期待できます。

例えば、新型コロナウィルスがアンテナに付着するとき、この接着点に割り込む薬の開発に繋がる可能性が考えられます。

まだ新型コロナウィルスは分からないことが多いですが、予防薬・治療薬の開発に繋げようと世界各国で統計などを活用した研究が進められており、血液型の違いがコロナの治療の大きな前進に繋がるのか期待がされています。