保険には日常の様々な病気、ケガなどのリスクに備える役割があります。
医療保険は病気やケガに備える保険、がん保険はがんに特化した保険というのは一般に認知されていると思いますが、『女性保険』は、女性向けの保険ということは分かると思うのですが、詳しい内容まで理解している人は意外に少ないようです。
女性保険を理解することは女性特有のリスクに備え、今後の人生設計を考えることにも役立ちます。
保険選びにまょっている方に向け、女性保険の必要性、一般的な医療保険やがん保険と比較して保障内容にどのような違いがあり、保険料はどうなのかなどの疑問について解説します。
女性保険の仕組み
簡単に言ってしまえば、女性保険は、通常の医療保険でもカバーされる病気やケガなどを保障しながら、女性特有の病気等に罹ってしまった場合には、さらに手厚い保障が受けられるというのが基本的な仕組みです。
基本的に、医療保険、がん保険などに女性特有の病気に手厚い保障をする特約(女性疾病特約)をセットにしたものであるため、分類としては医療保険やがん保険の一種です。
勘違いしている人も多いようですが、女性保険だけが女性特有の病気(乳がん・子宮がんなど)を取り扱っているというわけではありません。
一般の医療保険やがん保険でも女性特有の病気の保障は受けられますが、特約を付けることにより、通常よりも手厚い保障を受けることが出来る保険ということです。
【女性保険の保障額イメージ】
心筋梗塞 | 胃がん・大腸がん | 乳がん・子宮がん | |
医療保険 | 日額10,000円 | 保障外 | 日額10,000円 |
がん保険 | 保障外 | 日額10,000円 | 日額10,000円 |
医療保険+女性疾病特約 | 日額10,000円 | 保障外 | 日額15,000円 |
がん保険+女性疾病特約 | 保障外 | 日額10,000円 | 日額15,000円 |
(契約プランにより保障内容・金額は異なる)
女性保険の必要性
女性特有の病気を手厚く保正する女性保険ですが、必ずしも必要なものではありません。
無保険では心配ですが、一般の医療保険、がん保険に加入していれば最低限の保障は受けられますし、女性疾病特約を付帯すれば当然保険料も高くなります。
しかし、女性保険という商品を各保険会社が売り出すのには理由があります。
女性特有の病気は命に関わる病気が多い
男性保険というもはあまり聞かないのに対し、各保険会社が女性保険を売り出す理由は、女性特有の病気は命に関わる大きな病気が多いという特徴があります。
代表的なものに、『乳がん』『子宮がん』『卵巣がん』などがありますが、いずれも命に関わる大きな病気であり、入院費や治療費などが高額になりがちです。
女性特有の病気に罹る可能性が高い
女性特有の病気には様々なものがありますが、命に関わる病気が多く、かかる可能性が高いということがあります。
特に注意すべきがんを例に挙げてみましょう。
- 乳がん(87,050人)
- 大腸がん(60,048人)
- 胃がん(40,263人)
- 肺がん(37,811人)
- 子宮がん(26,345人)
(出典:国立がん研究センター がん情報サービス がん登録・統計)
女性が罹りやすいがんの上位に『乳がん』と『子宮がん』という女性特有のがんがランクインするという結果が出ました。
現在は二人に一人が"がん"に罹るといわれる時代で、がんに罹った三人に一人が女性特有のがんということになります。
大きな病気に罹る年齢が早い
女性特有の病気(特にがん)の特徴として、女性は命に関わる大きな病気に罹る年齢が男性と比較して早い傾向にあります。
男性の場合、若い世代で心筋梗塞やがんといった大きな病気に罹る可能性は低いですが、女性は若い世代でも『乳がん』『子宮がん』『卵巣がん』などの大きな病気に罹る可能性が高く、30代~40代にかけて罹患率が緩やかなカーブを描きながら上昇する傾向にあり、50代に入っても罹患率は増加し続け、子宮がんと卵巣がんは50代、乳がんは60代でピークに達します。
女性保険は出産の備えにもなる
女性保険は女性特有の病気だけに対しての保障ではありません。
出産は病気ではないため一般の医療保険ではこれは保険の対象になりませんが、女性保険では出産の際に問題が生じた場合も保障の対象となります。
早産での入院、流産、帝王切開、吸引分娩などで出産した場合は『異常分娩』となります。
異常分娩だからといって費用が格段に高額になるケースは少ないですが、出産後の入院期間も通常より長くなることも予想できます。
なにかと不安が多い出産ですが、女性保険に加入しておけばお金の面での心配は取り除くことが出来ます。
必要な時に保険に加入できない可能性
女性保険に限ったことではありませんが、大きな病気に罹ってしまうと以後は健康告知で加入ができなくなってしまう保険もあります。
若いころには保険の必要性を感じなくても、結婚したり子供が出来たり保険が必要になったときに加入することが出来なくては将来の生活設計に大きな影響を及ぼす可能性が考えられます。
女性は若い世代でも大きな病気に罹ってしまう可能性があるため、万が一の備えである保険は男性よりも若いうちから検討する必要があるといえます。