最近の医療保険はインターネットで申し込めたり、外資系のお手頃な保険料の保険が増え、医療保険の加入者も増加傾向にあります。
若い世代の加入者も触れており、始めて医療保険に加入するタイミングは、就職や結婚などの何かしら節目に加入する人が多いようです。
男性であれば始めての加入が30歳前後であっても特に遅いということはありませんが、女性は男性よりも若いうちに医療保険に加入する必要があるといえます。
女性特有の病気に注意が必要
女性が男性よりも健康管理に注意しなければならない理由に、女性特有の大きな病気にかかるリスクがあります。
最も注意しなければいけないのが、かかる可能性が高く、治療費が高額になる傾向にあるのが『がん』です。
一口にがんと言っても、男女共にかかる可能性がある、大腸がん、胃がん、肺がん、皮膚がんなどの他に、女性が注意しなければいけないのが女性特有がんです。
女性が罹りやすいがん
- 乳がん(87,050人)
- 大腸がん(60,048人)
- 胃がん(40,263人)
- 肺がん(37,811人)
- 子宮がん(26,345人)
(出典:国立がん研究センター がん情報サービス がん登録・統計)
上記の結果からも分かるように、女性が罹りやすいがんの上位が女性特有のがんという結果が出ました。
特に乳がんは圧倒的に患者数が多く、特に女性が注意しなければいけません。
若い女性にも医療保険が必要な理由
男性は20代~30代で命に関わるような病気にかかる確率は低く、50代を過ぎた頃から『がん』や『生活習慣病』といった大きな病気にかかる可能性が高まります。
一方で女性は命に関わる病気にかかる年齢が男性と比較して早い傾向にあります。
女性特有のがんである『乳がん』『子宮がん』『卵巣がん』は、30代から40代にかけて罹患率がカーブを描きながら上昇する傾向にあり、罹患率は50代に入っても増え続け、子宮がんと卵巣がんは50代、乳がんは60代でピークに達します。
女性の場合、命に関わる病気を30代、40代で発症する人が多く、20代で発症することも珍しくありません。このため、女性は男性よりも早くにがんに備えなければいけません。
また、一度がんを患った場合、健康告知で加入ができなくなってしまうがん保険も少なくありません。
女性特有のがんのリスクに備えるのであれば、早い段階で女性向けの医療保険(がん保険)に加入しておく必要があると言えるでしょう。
婦人検診の検査目的
がんの完治には早期発見が大切です。早期発見することで経済的負担の軽減にもなります。
婦人検診では、乳がん、子宮がん、卵巣がん、子宮筋腫・子宮内膜症など、女性特有の器官に現れる病気の早期発見を目的としています。
厚生労働省は対策型検診(集団検診)として、乳がん検診は40歳以上の女性を対象に2年に1回、子宮頸がん検診は20歳以上の女性を対象に2年に1回の受診を指針としていて、対策型検診を行うことでがんを早期発見し、死亡率を減らすことを目的としています。
一方、任意型検診(個人検診)は、個々の方のニーズに合わせて行う検診で個人の健康を守ることを目的としています。時代の変化とともに、個々の女性を取り巻く社会環境も大きく変化しています。
女性は年齢や月経の状態、妊娠・出産歴、生活習慣などにより、かかりやすい病気も変化します。自分の健康を守るためには、自覚症状がなくても定期的に婦人科検診を受けることが大切です。
しかし、実際に定期的に婦人検診を受診している女性は四割に満たないといわれています。発見が遅れれば症状も進行してしまい、経済的負担も大きくなってしまいます。
がんの場合、部位や症状によっては、費用の他に、ウィッグ、特殊な衣類・下着、入院時には女性専用の個室なども必要になります。
なにより、がんが完治したとしても、乳房を切除したり、子供が産めなくなってしまったりで、精神的なダメージが大きく、直ぐに日常の生活に戻ることが出来ないケースも考えられます。
会社の健康診断では不十分
現在の医療技術では、がんは早期の発見であれば完治する確率も高く不治の病ではありません。
会社勤めのOLさんなどは、毎年1回会社で健康診断をしているから大丈夫だと思われるかもしれませんが、会社の健康診断だけで十分かと聞かれれば、決して十分とはいえません。
企業には1年に1回の健康診断が法律で定められていますが、検診の内容までは法律で定められていないため、『婦人科検診』や『乳腺系』の検査が入っていないこともあります。
10代、20代では行われず、30代以上からといったケースや、希望者のみといったケースが多くみられます。
がんなどの病気は毎年検診を行い、早期発見することが重要ですが、早期発見に至る環境が整っているとは言い難いのが現状です。
また、検診に女性向けのメニューが含まれていたとしても、『内診』だけの場合が多く、内診は1人の医師の主観的判断によるものであるため、見落としが無いとは言い切れません。