キャバクラが天職?年収1000万円稼ぐキャバ嬢の特徴、稼げるお店選び、給料システム

高収入というイメージがあるキャバクラですが、学生や副業を除いた、水商売を本業として働く女の子の年収は、地域格差はありますが、310万円(沖縄・宮崎・佐賀)~550万円(東京都)という調査結果があります。

【主要都市の平均年収】

  • 東京:550万円
  • 大阪:482万円
  • 名古屋:448万円
  • 横浜:440万円
  • 福岡:394万円
  • 札幌:382万円

たしかに、キャバクラで働く女の子の平均年齢や、昼間働くOLさんが週5で1日8時間働いているのを考えれば短時間で効率がいいかもしれませんが、金額だけをみれば決して高収入というわけではありません。

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年収1000万円稼ぐためには?

女の子の中にはキャバクラが天職とでもいうのか、年収1000万円以上稼ぐ女の子もいます。

事務職のOLさんでは年収1000万円稼ぐことは不可能に近いため、キャバクラが若くても稼ぐことができる職業であることは間違いありません。

しかし、いくら頑張っても自分の努力だけで1000万円稼ぐのは難しいのが現状です。

年収1000万円稼ぐためには稼げる環境(お店)が整っているかに左右されます。

収入の地域格差

水商売で稼げるお金は地域により大きな開きがあります。

同じ都内でも報酬のベースである時給に2割~3割の違いがあり、全国的に見れば倍以上の開きがあります。

キャバクラの時給の全国平均は、2,412円ですが、大まかに時給を地域別で分類すると下記のようになります。

  1. 歌舞伎町、六本木、池袋、銀座(平均時給:3,642円)
  2. 上記以外の東京都の一部、横浜市、名古屋市、大阪市、神戸市、福岡市、札幌市(平均時給:3,122円)
  3. 上記以外の東京都、上記以外の政令指定都市(平均時給:2,542円)
  4. 上記以外の県庁所在地(平均時給:2,321円)
  5. 上記以外の新幹線が停車する都市(平均時給:2,247円)
  6. 上記以外の新幹線が停車しない都市(平均時給:2,125円以下)
  7. 上記以外のJR在来線が停車する都市(平均時給:2,048円)
  8. 上記以外のJR在来線が停車しない都市(平均時給:2,000円以下)

1日6時間働いたとして報酬のベースである時給だけで1日で1万円近くの差があり、時給の高い地域は売り上げバックの報酬も比例して高額になります。

年収1000円以上稼ぐには3番目の"上記以外の東京都、上記以外の政令指定都市"以上の地域で働かなければ厳しいでしょう。

稼げる店選び(お店の立地)

キャバクラで稼ぐためには、常連の固定客が大事なのは当然ですが、稼ぐためには新規の顧客も増やしていかなければいけません。

新規の顧客の獲得するためには、フリーのお客さんが来店してくれなくてはいけません。

歓楽街にあったり大通りに面しているお店は入りやすいため、新規のお客の獲得するチャンスも多いですが、裏通りや狭い路地にあるお店は始めての人は入りずらく、女の子同士で少ない新規客の奪い合いになってしまいます。

新規のお客さんが来店するか、しないかは女の子の努力以外の部分が大きいため、稼ぐためのお店選びでは、好立地にあり始めてのお客さんでも入りやすく、新規の顧客を獲得しやすいお店を選ぶようにしましょう。

新規客が入りやすい店

予めお店を決めていなくて、2件目どこに行こうかと迷っている人でも入りやすい店は、歓楽街、大通りに面していて、1階または階段で行ける2階または地下1階にあるお店です。

エレベーターを使って上がるお店はフリーのお客さんの割合が一気に減る傾向にあります。

稼げるお店選び(給料形態)

キャバクラには様々な給料システムのパターンが存在しています。

ベースとなる時給には『固定時給』『スライド式時給』の二種類があり、これに『同伴』『指名』『売り上げ』などの出来高にに応じたバックと呼ばれる手当が加算されます。

稼ぐためには頑張りに応じてベースである時給に反映される給料形態のお店で、バックの種類が多く、割合の高いお店を選ぶことが重要です。

本来であれば個人事業主であるキャバ嬢の報酬が時給であることは問題があるのですが、今回はここには触れません。

【固定時給】

最も一般的なものが、"固定時給"で、これは1時間に対して、予め決められた金額が支払われるというものです。

【スライド式時給】

固定時給に対して"スライド式時給"と呼ばれるものは、売り上げや、指名本数などにより時給がスライド式にアップしていくというものです。

出来高制に似たシステムで、なにも結果を出せなければ時給は「固定時給」よりも低いこともありますが、1週間や1カ月単位で、頑張って結果を出せば時給がどんどんアップしていくというシステムです。

売り上げ、または指名本数など、なにをもって時給がアップするかはお店により異なり、アップの割合も違うため一概にはいえませんが、100万円の売り上げで時給が2倍以上になるお店は良心的なお店といえます。

【同伴バック】

同伴とは、お店がはじまる前にお客さんと食事などのデートをしてから、お客さんと一緒にお店に出勤することをいいます。同伴するお客さんには同伴料が発生し、同伴料の一部が女の子の取り分となります。

同伴料、女の子の取り分はお店により異なりますが、同伴バックは全額バックが基本です。ピンハネの割合が多い店には注意が必要です。

【同伴バック】

指名とは、お客さんが指名料と呼ばれるお金を払って一緒にお酒を飲みたい女の子を指名することです。指名には入店時に予め女の子を指名する本指名と、フリーで入店して気に入った女の子がいれば指名する場内指名があります。

指名料、女の子の取り分はお店により異なりますが、指名料が1,000円の場合、女の子の取り分は本指名が600円、場内指名は本指名の半額の300円といった感じではないでしょうか。

指名料の取り分の割合が本指名で50%以上、場内指名は本指名の半額の取り分があるお店は良心的なお店といえます。場内指名では指名料が付かないお店もあるため入店時に確認が必要です。

【ドリンク・ボトルバック】

キャバクラでは女の子の飲み物をドリンクと呼び、基本的に女の子の飲み物代はセット料金には含まれておらず別料金になります。

女の子は基本的にハウスボトルを飲むことはできないためお客さんの許可を得てドリンクを注文すると1杯当たりいくらという形でお給料にプラスされる仕組みです。

ボトルバックはお客さんがボトルを下したときに予め決められた割合のバックがあるという仕組みです。

ドリンク・ボトルバックの割合はお店により異なりますが、ドリンクの場合は50%以上、ボトルの場合は15%以上のバックがあるお店は良心的なお店といえます。

【売り上げバック】

売り上げバックとは、お客さんがお店で使ったお金の一部がバックされる仕組みです。10%以上のバックがあるお店は良心的といえます。

ただし、ドリンク・ボトルバックと、売り上げバックのいずれしかないお店もあります。これらのバックは収入に大きな影響を与えるため、入店時には確認するようにしましょう。

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ペナルティ制度

水商売で働く女の子の多くは、お店と雇用関係を結ぶこと無く、個人事業主として教務委託契約を結んで働いています。

雇用関係にある従業員は労働基準法により守られていますが、個人事業主は労働基準法により守られていないため、女の子にとっては厳しい契約内容が結ばれることもあります。

初めから給料が低いと女の子が集まらないため、厳しい契約内容とは、ノルマを課して達成できない、稼げない女の子に対してペナルティをペナルティを科すというのが一般的です。

同伴ノルマ・売り上げノルマ

同伴ノルマ・売り上げノルマというのは、1カ月単位で同伴の本数、売り上げの目標が決められ、達成できない場合は、時給が下がったり、各種バックの還元率が下がったりします。

お店によっては"ノルマ無し"といっているお店でも全てのお店で言葉通りとは限りません。

労働基準法で守られている従業員を解雇するのは難しいですが、個人事業主との契約解除は容易のため、稼げない女の子は辞めてくれというお店もあるため注意が必要です。

但し、女の子のお店での役割というものがあり、指名は取れないが盛り上げ役としてお店に必要な女の子などはペナルティが免除されるなど、契約内容が人によって異なることもあります。

給率制

給率制とは、下記の計算式で算出され、女の子のお店に対する貢献度を数字で表す指標です。

給料÷本指名売上×100=給率(%)

給率が100%以上の女の子は売上以上の給料をもらっているため、お店からしたら居るだけ赤字のお荷物キャストということになり給料の一部カット、各種バックカットなどのペナルティが課せられます。

但し、給率制は主に大阪の北新地、東京の一部で採用されているシステムで全国的には一般的ではないかもしれません。

待機カット

待機カットとは、接客していない時間は時給が発生しない、または二段階時給になっていて待機中は時給が低く設定されている制度です。

待機中も時間が拘束されているため問題があるのではと思われるかもしれませんが、個人事業主である水商売の女の子の場合は契約次第では問題がありません。

いくら売れっ子キャストでも待機時間はあるため、お店選びでは待機カットがないお店を選ぶようにしましょう。

罰金制度

水商売では遅刻、無断欠勤に対して罰金制度を設けているお店があります。

基本的に法律に基づいた罰金制度は問題が無いとされています。

個人事業主の場合は、遅刻や無断欠勤をしたことにより、お店に損害を生じさせた損害賠償という考え方が正しいかもしれません。

損害賠償はあくまで、損害を与えた部分について支払うものであって、金額に合理性があるか否かの判断は個別の判断になります。

例えば、1時間の遅刻の場合、時給が支払われないのは当然として、1時間で稼ぐことが出来るであろう金額を大きく上回る罰金は認められません。

お店を選ぶ際は、罰金制度が無いにこしたことはありませんが、罰金制度が法律に基づいているかを確認するようにしましょう。

報酬から差し引かれるお金

キャバクラでは女の子が受け取る報酬から差し引かれるお金があります。

  • 所得税
  • 消耗品・雑費(共益費)
  • 送迎代

真っ当なお店であれば必ず引かれるお金が"所得税"です。

本来、個人事業主は確定申告をして自分で納税をすることになっていますが、所得税に限り例外に報酬から10%が差し引かれお店を介して納めることになっています。

他に差し引かれるお金には、消耗品・雑費(共益費)などがあります。

キャバ嬢は個人事業主であり、場所を借りて自分で仕事をしているという扱いになっているため、お店で使う消耗品、雑費などは全員で負担しようというものです。

金額はお店により異なりますが、無料のお店もありますが、1日500円程度が一般的です。

また、お店によっては送迎代がかかる場合もあります。

毎日のことですので、入店前に必ず確認するようにしましょう。